人生シミュレーション ~その92~

大企業と中小企業どちらが良いのか・・・

新年度に入り一週間が過ぎました、辞意を伝えるまで後一か月です。

4月に入り、車を運転していても初心者マーク付けた車を見かけます。自分の会社にも4名の新入社員が入ってきました。今の会社に入って過去2年間は新人歓迎会に出ていましたが、今年はパスします。いつあるか決まっていませんが、もう辞めると言った後かも知れませんし、会社で接する機会も無いかもしれません。自分の部署には配属されないようです。話がそれましたが……。

最初の就職


もう少し自己紹介

↑で書いたように、就職の時にバブル崩壊前で「売り手市場」の好条件もあり、一部上場の大企業に就職できました。その頃は今の就職活動とは違い、技術系だと、一つの会社に大学の工学部機械科とか電気科かとから一人だけ推薦を受けて就職活動をするのが普通で、推薦を受けた人はほぼ内定を貰っていました。受けたい会社が重なれば成績優先でしたが、自分の大学は「早い者勝ち」って感じでした。

自分の就活は遅い方でしたが、それでも希望した会社に最初の就活で内定を貰って就職できました。地方の国立大学でしたが、同期の皆もほとんどが大手に就職していました。良い時代です。今だったらその会社に就職できなかったと思います。

それが、バブル崩壊すると一遍です。自分の一つ下まではなんとか就職できていましたが、2個下は全然で「就職氷河期」でした。同期で大学院に進んだ人は優秀なのに就職先が限られてかわいそうでした。自分の会社も奨学金を与えている学生だけ入社していました。自分の代は、総合職が100名ぐらい入社していましたが、その年は一桁でした。就職も転職もその時の景気に左右されます。自分はどちらも運が良かったです。

今もバブル期以来の「売り手市場」だと思いますが、だれでも大手に入れるほど甘くありませんよね。時代の流れで仕方ありませんね。

今から書くことは自分が経験したTVCMを流すような大企業と田舎の中小企業の限られた経験の話ですので、そこはご了承ください。


大企業の良いところ


  1. 収入が良い
  2. 達成感を感じられる
  3. 人材育成に力を入れている
  4. 安定している?

1.一番はやはり収入です。給料ももちろんですが、出張手当とかそのあたりも全然違います。例えば、泊りの出張だと中小は実費精算と日当が少し出るぐらいで飲みに行ったりするとマイナスですが、大企業だとどこに泊まっても同じ日当がでて、普通に飲む分にはプラスになります。出張が多いと普段の業務より楽でお金が貯まります。
一番違うのはボーナスですね。良くテレビで5ヶ月分+数万円とかありますが、中小には月給の何か月分って概念がないです。Uターンして数回は数十万貰っていましたが、リーマンショック以降は数万、なしが続きました……。大企業はよっぽどのことが無い限りそんなことはないと思います。仮にこのまま退職まで務めたとしても10年前の年収を超えることは絶対にないと断言できます。

2.会社のおかげですが、自分が開発・設計に携わった商品が世に出て購入してくれる人がいるのです。普段の生活でそういった商品が店で売っていたり、使用している人をみると優越感じゃないですけど、仕事頑張って良かったと思えます。辞めて10年ぐらいたちますが、まだ自分が関わった商品をお店で見かけることがあります。

3.人材育成にお金をかけています。社内研修・外部研修と新人の時はもちろんですが、30代になってからも様々な研修を受ける機会がありました。成長できる機会を与えてくれます。会社の方針にもよると思いますが、中小企業だとこうはいきません。そういった機会自体が少ないですし、人も限られるような気がします。

4.シャープや東芝のように、大企業でも「安定」は無いと思いますが、それでも中小企業よりは世間の信用も、倒産の確率も低いですよね。親も安心すると思います。自分みたいになっては駄目ですが…(笑)。 Uターンした時も親に「その会社は大丈夫なのか?」と聞かれました。自分もその頃は、リタイアなど頭に無く、「定年まで働くんだ。」と思っていました。親の心配が当たって、会社無くなりましたけどね(汗)。
 

大企業の嫌なところ


  1. 転勤がある
  2. 仕事が忙しい
  3. 管理が厳しい

1.これも人材育成の一環なのですが、定期的に異動があり、国内だけじゃなく海外にも転勤があります。海外勤務を望んでいる人もいますが、自分は全然興味がありませんでした。国内の転勤でも人間関係の再構築や業務についてもほとんどの場合、一から覚えないといけません。自分は新卒で入社して異動も何度か経験し、引っ越しは2回しました。上司に呼ばれて内示を言い渡されて2週間後には引っ越し…、気分良くないです。

2.中小だって忙しいと思いますが、やっぱり違うと思います。(会社にもよりますよね…)その時はそれが普通と思っていましたが、今考えると何であんなに頑張っていたのだろうって思います。若さですね。
バブルが崩壊してからは「残業規制」がありました。「残業規制」って聞くと残業せずに早く帰社しろって思いますよね。でも実態は残業を規制するのではなくて、残業代を払う時間を規制するのです。規制前と同じ時間仕事するけど残業時間は規制時間しか払わないし受け付けないってことでです。会社を辞める10年前は大分改善されていましたが、それでも10時以降の残業は禁止だけど、社員証を通した後に戻って仕事をしたりしていました。まあまあブラックですね(笑)。

3.今が緩々だからではないですが、色々管理されます。半期毎に上司と仕事の目標設定を話し合って、それに向けてどういったアプローチで取り組んで達成率がどうで、自分がいかに頑張ったかをアピールします。収入にかかわるのでそれなりに必死です。毎月業務報告の資料を作成して進捗状況の確認、遅れていたらフォロー……。今は全然ないです。技術職だったので特許出願のノルマもありました。自分の名前をググると出願した特許が検索されます。
管理が厳しいって当たり前ですよね。会社は、お金払っているのですから、その分は働いてもらわないといけないです。
中小企業はそのあたりが甘いです。もっとしっかり管理するだけで利益が出ると思います。今の会社では直属の上司と1対1で会話したことがほとんどありません。転職してもう少しで2年半です。自分としては、なんでこの人が課長?と思いますが、会社の評価は高いのでしょう。もう少しの我慢です。


結論


自分に嫁さんや子供がいれば大企業で頑張る……、頑張っていたと思います。ですが、自分の為だけに頑張れませんし、会社に時間を費やしたくありません。

若い時は頑張れるのだと思いますが、歳をとると色々見えてきます。給料が良くても激務で自分の時間なんかとれない…。家族の為ならですね。お父さんは頑張るのだと思います。

自分は「無~理~!地元に帰って甥っ子と遊ぶんだ~!」ってUターンしました(笑)。Uターン10年、後悔なしです。甥っ子全員が成人するまでは相手してもらえると思っています。相手してください。お願いします(笑)。

で、自分が就活をする自分にアドバイスするとしたら、「出来るだけ大企業かつ給料の良い会社に就職しろ!」と言います。希望した業務につけないとか、上司を選べないとか、上に書いた嫌なこともありますが、若さで乗り切れます。少し頑張って考えれば良いってのが自分の意見です。中小企業だって同じです。良いところも、あれば悪いところもあります。自分に合う、合わないは経験してみないとわかりません。

今の学生は違うのかもしれませんが、日本の大学で学んだからといって、就職して直ぐに戦力になる人はほとんどいません。色々な教育を受けて徐々に仕事ができるようになります。
大企業の方が教育に時間をかけてくれる確率が上がります。それで嫌になれば考えれば良いのです。自分も就職した時は退職、転職なんて頭にはありませんでしたが、今はこれです(笑)。

収入が良かったので、Uターンした時もそこそこ貯金がありましたし、余裕資金で投資をして資産を増やすことができました。独身、実家暮らしも大きいですが、やはり、大手、大企業です。世の中お金です。。。


って、全然参考になりませんね。グーグルアナリティクスによるとこのブログの訪問者は35~54歳がメインですので就活終わってますし、リタイアしたい人か、株式投資している人しか来ないですよね。お子さんが就活生なら少しは……なりませんね。

会社辞めようとしている人に勧められても説得力ゼロですね(笑)。


では。

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